俺の実家のお隣さんが白いラブラドールの花子(仮)という犬を飼ってた
実家はど田舎の谷間のどん詰まりの地区とはいえ、
よその犬はみんな繋がれてるのに花子はフリーダム
ラブラドールって大きいから繋がないとだめだろ、と思うけど
犬猫は嫌いな俺の祖父が「花子は無害だからいいんだ」と妙に庇う
俺の母いわく、花子は大人しくて人懐っこくて、
犬が嫌いな俺祖父もメロメロになってるらしかった
実際、たまに俺が帰省した時も花子は尻尾ふりふり近づいて
ゴロンとお腹を見せて寝転がり
お腹を撫でたら喜ぶ愛嬌のある子だった
その花子が、俺が結婚考えてる彼女を実家に連れてった時、
俺宅と隣家の境で昼寝してた
彼女は犬好きだから花子の頭を撫でたら、
なんと花子は歯を剥き出しにして気が狂ったように吠え出した