前編 後編

52:968:2006/09/01(金) 22:07:42


特定怖いのでボカし気味です。

私:21歳。Aとは高校からの友達。
A:21歳。16のときにBと結婚して専業主婦(小梨)
B:Aの旦那。31歳。営業マン。
C:Bの浮気相手。26歳くらい。
D:Cの旦那。30代。


Aは15のときにBと付き合い(初彼)、そのまま16歳で結婚。
16歳で結婚なんてかなり反対されただろうと思われがちだけど、
Aは遅くに出来た子で、Aが16歳のとき両親はすでに60過ぎで、
「自分たちが年老いてウエディング姿を見れなくなるよりは」と、
何の反対もなく、祝福されての結婚だった
結婚式も豪勢でなくてもきちんとしたものだったし、
マイホームのローン返済にもAの両親は協力してくれていて、幸せそうだった。

結婚して5年。まだ子どもはいないけど真面目に専業主婦をして
忙しくしてるAと久々に遊ぶことになり、
Aは家事があるので、私がAの家に行くことに。
56:968:2006/09/01(金) 22:10:18
マイホームは小さいけれど新築で、まだまだ新婚さんという雰囲気で、
さらに「微熱が続いてるし、生理がまだだから妊娠してるかも」
「結婚して5年だけど、旦那もずっと変わらなくて幸せなんだ」という
Aのノロケを聞いたりして、彼氏のいない私は心底羨ましかった。

私はピザが大好きで、でも太るから年に一回くらいしか食べないようにしていて
その日も数ヶ月前からピザが食べたくて食べたくて、我慢している真っ最中。
でも久々にAに会ったということで、ピザを取ることになり、私はウキウキに。

何のピザを取ろうか?などと話をしているときに、携帯の音が。
私のでもAのでもない。
AとBは、ドコモとウィルコム両方を持っているのだが、
鳴っている携帯はどうやらBが忘れていったウィルコムらしい。
でも旦那とはいえ携帯を勝手にあけることは出来ないので放置。
しかしウィルコムは鳴り止まないし、何度も何度も掛かってくる。

「一体なんなんだろうね?」とAがBの携帯を手に取ると
そのサブスクリーン(小窓?)には、【ハート E ハート】の表示。

凍りつく私とA。
「え…これってもしかして…」的な雰囲気になるが、
あんたの旦那浮気してるよ!なんて言いづらくて言えない。
Aは心底Bを信じているので、「きっとなんかの冗談だよ!」と自分を励まし、
自分の携帯からBの携帯(ドコモ)へ電話。



59:968:2006/09/01(金) 22:13:30
B「もしもし?何?」
A「もしもし?B、ウィルコム忘れていったよね?
  Eさんから電話かかってきて、ずっと鳴ってるんだけど…」
B「え!!? 見た!?見たの!?開いた!?見た!?」
A「え…開いてないけど、サブスクリーンに名前が出てて…」
B「すぐ帰るから!!!」

しゃべってる声が漏れて私に聞こえるほど慌てているB。
「え、ちょっと何なのこの慌て様…」呆然とする私とA。

仕事中にもかかわらず、10分もしないうちにBは帰ってきた。
もう見るからに慌てていて、私とBは結婚式で顔を合わせたくらいで
ほぼ初対面にも関わらず、Aが持っていたBのウィルコムを乱暴に奪い取った。

B「ねえ、見たの!?携帯見たの!?」
A「いや、見てないけどサブスクリーンが…」
B「見た?!サブスクリーンは見たの!?」
私「いや、ずっと鳴ってたんで、誰だろうって覗いただけで…」
A「そのハートは何なの?」
B「…………いや、これは友達の友達でね、ちょっとした冗談で…」以下言い訳。

正直言って、言い訳にもなっていない言い訳だったけど、
Bは一応まだ仕事中。とりあえずこの場は「Eは友達の友達」ってことになり、
Bは仕事へ戻っていった。


65:968:2006/09/01(金) 22:16:49
>>60ごめんなさい。
最初がすごく幸せそうだったんで、その後そうじゃなくなっていくインパクトが強くて。
ピザは、その通りですごめんなさい。

以下続き

Aと二人きりになり、「あれ怪しいよね…」みたいな話をポツリポツリしたが
Aは「Bが浮気なんかするわけないから、本当に友達の友達だと思う。大丈夫」
と言いきるので、それじゃあまぁと言うことで気を取り直してピザを注文。

ピザの注文の電話をして数分経たないうちに、Aの自宅の電話が鳴った。
Aがその電話をとったが、無言ですぐに切れてしまった。
すぐに再び電話がかかってくる。
「また無言だったら怖いから、968出てくれない?」と言われ私が出ることに。

私「もしもし?」
D「もしもし、(A・Bの苗字)さんのお宅ですか」
私「そうですが」
D「お宅のご主人が私の妻と不倫してるんですが、どうしてくれるんですか?」
私「…は?」
D「Bが私の妻と不倫関係にあるんです。私たちの間には子どももいるんだ。
  慰謝料払ってもらうことも考えてる」(いきなり口調が変わる)
私「ちょっと待ってください、私はAの友人でAではなくて…」
D「とりあえず今からそちらに行きますから。
  興信所で調べたから、あなたの携帯の番号も、家の住所も分かりますから」ガチャ。


67:968:2006/09/01(金) 22:19:05
私呆然。横で聞いていたAも呆然。
どうしよう、どうしよう、今のなに?ドッキリじゃない?
「とりあえず、私は部外者だから帰ったほうがよくない?」とAに聞くと
「怖いから、お願いだからそばにいて」と言われ、帰れず。
そうこうしているうちにピザが届くが、手を付けられるわけもない。
今起こっている事態が理解できずに、無言になる私とA。
そのうちにチャイムがなり、勝手に男の人が上がりこんできた。
息を切らし、見た目からも怒っていることがすぐに分かった。

D「先ほどお電話したDですが」
A「あ…私がBの妻です…」

それだけ言ったかと思うと、Dは私とAが座っていたテーブルにすわり、
バッグの中から書類を取り出しテーブルに並べた。
それは、BとCの浮気現場の写真だった。
ホテルに入る瞬間から、腕を組んでデートしているところ、
車の中でキスをしているところまで。
さらに興信所で調べたと思われる報告書には、
BにはCの他にも浮気相手がいることが書かれていた(写真もあり)

私もAも硬直。
こういうのってドラマだけの出来事じゃないんだ、と妙に冷静に考える。
かまわずに話しをするD。



72:968:2006/09/01(金) 22:22:01
D「最初にCを怪しんだのは2ヶ月前だった。
いきなり離婚を持ち出された。

女が離婚を持ち出すのは、
【旦那が暴力を振るう】【お金を家にいれない】【好きな奴ができた】
この3つのどれかがあったときだ。
離婚をすれば女自身の生活も大変になる。
この3つ以外がなければ離婚なんて普通は持ち出さない。
私は暴力なんて絶対振るわないし子供の面倒も見るし、お金もきちんと家に入れる。

なんでだろうと怪しんでいたときに、Cがウィルコムを持つようになった。
それで浮気を確信し、興信所を使って調べた」

とのこと。さらに、

D「私とCには子供もいるんだ。
 こんなことをして、慰謝料の請求も考えている。
 あなたは旦那を怪しんだことはなかったのか?」
A「いえ、Bはずっと態度も変わらなくて…私は全然…」

ハイ、ハイとうなずくだけで大人しくなってしまっているA。
ショックで話せないAの変わりに私がDと話し、「あんたには関係ない」と一喝され、
DがAに話しかけ、Aは話せなくて私がまた話し、一喝されるという変なループ。


76:968:2006/09/01(金) 22:24:59
でもAは事実を知らなかったし、とにかくBとCを呼ばなければ話にならない。
AはBに電話をする。

B「もしもし?」
A「今、Cさんの件で旦那さんのDさんが来ているんだけど、どういうこと?」
B「……」
A「浮気してたの?ずっと騙してたの?」
B「…」
A「Dさん来てるんだから、今すぐ帰ってきて!!」
B「っていうかー、今Cと海にいるんだよね」


前編 後編

引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/ex/1157095577/

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